こんにちは。千葉県・鎌ヶ谷市の社労士事務所、彩たか人事労務事務所です。
毎年3月になると、協会けんぽの健康保険料率が発表されます。都道府県ごとに料率が異なり、毎年変動することから、「どうして私たちの県の保険料は高いのだろう?」「なぜ毎年変わるのだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。 年金手続きに頻繁に関わっている私たち社労士でも、この頻繁な変更についていくのは大変ですから、一般企業の皆様はきっと、もっと大変な思いをされていると思います。
さて、コラムの第3段である今回は、協会けんぽの健康保険料率がどのように決まるのか、その仕組みを徹底解説します。この記事を読めば、保険料率の仕組みだけでなく、私たちの暮らしにどのように影響を与えるのかについても理解することができます。

1.健康保険料率は都道府県ごとに違う!その理由は?
協会けんぽの健康保険料率は、全国一律ではなく、都道府県ごとに設定されています。これは、各都道府県の医療費水準や加入者の年齢構成、所得水準などが異なるためです。
たとえば、高齢化が進んでいる地域では、医療費が高くなる傾向があります。また、所得水準が低い地域では、保険料を高く設定しなければ、医療費を賄うことができません。
このように、地域ごとの事情を考慮して、公平な保険料率を設定するために、都道府県ごとに料率が決められているのです。
ちなみに 弊所が拠点をおく千葉県では、令和7年度の協会けんぽの健康保険料率及び介護保険料率は、3月分から0.02ポイント上がり、9.79%となっています。
2. 保険料率を決める3つの要素
例えば、高齢化が進んでいる地域では、医療費が高くなる傾向があります。また、所得水準が低い地域では、保険料を高く設定しなければ、医療費を賄うことができません。
このように、地域ごとの事情を考慮して、公平な保険料率を設定するために、都道府県ごとに料率が決められているのです。
引用:全国健康保険協会公式サイト

3.保険料率を決める3つの要素
具体的には、以下の3つの要素が保険料率を決定する上で考慮されます。

①医療費の地域差
・都道府県ごとに、人口1人あたりの医療費は異なります。この医療費の差が、保険料率の差に反映されます。
②加入者の年齢構成
・高齢者が多い都道府県では、医療費が高くなる傾向があります。そのため、年齢構成も保険料率に影響します。
③加入者の所得水準
・所得水準が低い都道府県では、保険料を高く設定する必要があります。所得水準も、保険料率を左右する要素の一つです。
これらの要素を調整し、各都道府県の加入者1人当たりの医療費に基づいて保険料率が算出されます。
4.毎年変動する要因
医療技術の進歩や高齢化の進展などにより、医療費は毎年変動します。そのため、保険料率も毎年見直され、変動する可能性があります。
特に近年は、高齢化に伴う医療費の増加が著しく、多くの都道府県で保険料率が上昇傾向にあります。

5.健康保険料率と私たちの暮らし
健康保険料率は、私たちの毎月の給与から天引きされるため、家計にも影響を与えます。また、企業の労務担当者にとっては、給与計算や社会保険の手続きに欠かせない情報です。
保険料率の仕組みを知ることは、健康保険制度への理解を深め、自身の健康管理や将来設計に役立てる第一歩となるでしょう。
まとめ|保険料率の仕組みを知って、賢く健康保険を活用しましょう!

この記事では、協会けんぽの健康保険料率の仕組みについて解説しました。保険料率が毎年変動する背景には、医療費の地域差や高齢化、医療技術の進歩など、さまざまな要因があります。
保険料率の仕組みを理解することで、健康保険制度をより有効に活用し、自身の健康管理や将来設計に役立てることができるでしょう。
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